【読書メモ】アイデアの作り方(ジェームズ・W・ヤング)
先日読んだ、「僕は君たちに武器を配りたい(滝本哲史)」にもアイディアとは既存の組み合わせという趣旨の主張がありましたが、アイディアを作るプロセスについては、こちらの本をオススメされた(By 知人)ので、こちらもメモを起こしました。参考になったのは以下の通り。
- アイディアを作る過程で、知識収集は必須。対象領域の知識はめちゃくちゃ深く、かつ、体系立てて整理しないといけないし、アイディアの組み合わせ先として、対象領域以外の知識も貪欲に集めないといけない
- 絶望するまでアイディアを考え抜かねばならない。とにかく、色々な観点で知識同士を組み合わせたり、一つ一つ確認したりして、思いついたことはメモなどにアウトプットする
- 前の工程が終わる前に、次の工程に移ってはならない!
tantantantantan.hatenablog.com
- 作者: ジェームス W.ヤング,竹内均,今井茂雄
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 1988/04/08
- メディア: 単行本
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サマリー
- アイディアの作成には、明確な過程がある。アイディアを作る心理は、道具のように使いこなすための秘訣がある
- 一般原理として、「アイディアは既存の要素の新しい組み合わせであること」、「既存の要素を新しい組み合わせに導く能力は、物事の関係を見抜く能力に寄っている」
- 具体的な方法は、1、着目している領域以外の知識も日頃子から集め、2、集めた知識から新しいアイディアを考え抜き、3、放置して、4、思いついたアイディアを、5、問題に適用できるようにブラッシュアップすること、であり、それぞれのステップが完了するまで次のステップに移ってはならない
メモ
アイディアの作成には、明確な過程がある。さらに、アイディアを作る心理は、道具のように使いこなすための秘訣がある
- 広告界のドンである著者は、長年、優秀な広告マン達を観察した結果、上記の結論に達した
- アイディアを作るために、特別な才能は不要であり、多くの人間がこの秘訣を使いこなせると考えている(根拠の無い自信笑)
一般原理として、「アイディアは既存の要素の新しい組み合わせであること」、「既存の要素を新しい組み合わせに導く能力は、物事の関係を見抜く能力に寄っている」
- 事実と事実の間の関係性を見出すことによって、総合的原理を引き出すことができる
具体的な方法は、1、着目している領域以外の知識も日頃子から集め、2、集めた知識から新しいアイディアを考え抜き、3、放置して、4、思いついたアイディアを、5、問題に適用できるようにブラッシュアップすること、であり、それぞれのステップが完了するまで次のステップに移ってはならない
- 1、まずは、着目している領域の知識と、一般的な知識の両方を集める。
- 着目している領域では、一見違いがわからないような物事でも、十分に深く・遠く掘り下げることでアイディアにつながるような関係の特殊性が見つかる可能性がある(e.g. 小説家モーパッサンは、「なんら普通のタクシーの運転手が世界で唯一の独自の人物に見えるようになるまで研究せよ」と後輩に指導していた)
- アイディアは、対象領域における知識と一般事物に関する様々な知識の組み合わせによって生まれる。よって、一般知識の収集も怠ってはならない(e.g. 著者(US広告業界のドン)の知る優秀な広告マンは、どんなことにでも興味を示し、どんな知識も貪っていた)
- 特殊知識の収集においては、カード牽引法(関連知識をカードに記載して整理・分類する方法)が有効。一般知識の収集においてはスクラップブックのような方法が有効
- 2、知識咀嚼の段階では、集めた一つ一つの事実を取り上げて見たり、二つの事実を並べて見たり、様々な角度から関係性を探る。すると、部分的なアイディアが思い浮かぶのでメモる。そして、嫌気が指して、絶望状態が訪れる。ここまでくれば、第二段階はクリア
- 3、問題を放置して、なんでも良いので自分の感情や想像力を刺激するものに向ける(音楽や映画鑑賞など)
- 4、ある時、素晴らしく可愛いアイディアが舞い降りる(らしい)
- 5、可愛いと思えたアイディアがそうでもないことに気づいてしまうが、ちゃんと理解のある人に批判してもらい、現実問題に適用できるようブラッシュアップしていく必要がある
以上